『月の男』(原題『The Moon Android』)

マッシモ・ドルトフスキの小説『月星』をベースに、西暦2205年の月の廃墟を舞台に置き換えたSF群像サスペンス。『火星大戦争』『牛の惑星』『アタック!2050』などのSF作品がB級映画としてしか
評価されなかった、ロジャー・レトコフが監督生命を賭け撮り上げたSF大作。
1969年アポロ11号月面着陸の成功に沸いていたアメリカでの公開時、「ニセモノのありえない月世界。」「歴史的な月面着陸に便乗、それを売り物にしている。」と雑誌、映画評などで揶揄され興収的には芳しくなかったものの、一部の評論家
ちからは、マッシモ・ドルトフスキの重厚な群像劇をSFに置き換えた手腕を高く評価された。当時としては斬新な衣装・ヘアスタイル、月の廃墟のビジュアルイメージの先進性など、今なおカルト的人気をほこるSF作品である。1969年、アメリカ映画 144分)


■ストーリー

西暦2205年、温暖化による海水面の上昇により住居を失い月に移住した人間達の信仰する月神教と、地球に残った者たちの信仰する太陽教の対立が激化していた。天才科学者サッキと娼婦アニカとの間に生まれたリリは、月神教の総帥グリマーの思惑により出自を隠したまま月を統治する夜の女王へと仕立てあげられる。
リリを傀儡女王とし、月と地球との統一を裏で図ろうとする総帥グリマー、一方、サッキ博士の製造した戦闘型アンドロイドの失敗作として廃棄される運命にあったアンドロイドZ-0(ティガ)は、偶然、居合わせた宇宙機密捜査官フガリによって助けられ、自身がアンドロイドであるという事実を知らされぬまま、人間の記憶を植え付けられ、地球の機密捜査局施設で働く事になる。
機密捜査官フガリの厳しい訓練をへて、重要な任務を遂行するまでに成長したティガは、フガリとともに黒い噂の絶えない総帥グリマー、出生に秘密のある女王の周辺を探るため月へと潜入。
お互いの素性を知らぬまま、出会ったリリとティガは徐々に惹かれあうが、総帥グリマーによる恐るべき謎の陰謀
グルバリー・プロジェクトに巻き込まれ運命を翻弄されるてゆくことになる…




主要スタッフ


監督 / ロジャー・レトコフ(Roger Retocof)

脚本 / アレハンドラ・ボーリー (Arehandora Boly)

ビジュアル・イメージ / アキラ.K(Akira.K)

原作 / マッシモ・ドルトフスキ (Massimo dolutofuski)『月星』


主要キャスト

夜の女王(リリ)/ アンナ・オースター(Anna Auster)

リリ 幼少期
/ フェリシティ.T( Ferishiti.T)

月の男(ティガ)/ レイ・ガルシア(Ray Garcia)

 
総帥グリマー / エドワード・レイスマン(Edward Rasman)

月の神託師(ティチューバ)/リンダ・アブゾーコヴァ( Linda Abzorcova)

ニコラス・サッキ博士 / ヴィンセント・グリーマン(Vincent gleeman)  

娼婦アニカ / クリスティーナ・ブラット (Christina Bulat)   

アンドロイドM-015 / ウォルター・リー(Walter Li)

アンドロイドR-0715 / ハドル・カワサキ(Huddle Kawasaki)

アンドロイドM-025 / P.H・モリアーティJr.(P.H Moriarty Jr.)

アンドロイドG-0023040 / セバスチャン・ライト(Sbastian Light)

アンドロイドG-0023041 / デレク・ハーバー (Derek Harbor)

惑星機密捜査官コードF (フガリ)/ ケビン・ヴァンザック(Kevin Vanzack)

科学省第三位補佐官ハヌエル=ハビエラ / ヘレン・カスタ (Helene Casta)

鍵男 S.W バラサ大佐 / トム・エンデラ(Tom Endera)

惑星審議官 ユーリッチ・ボラス / アレックス・ビートン(Alex Beaton)