sapuropa


ヴァルダラシュには13歳になると行われるサプロパと呼ばれる儀式がある。
鯨油とともに肖像写真、御守り、神具、プリスカプトリシスの羽根を灯籠の中の壜に入れ、
点火し、その光を頼りに真夜中の街を三度巡り、
最後に街の登頂より燃え尽き灰になった瓶の中身を海に向かって放り投げるのである。
この行為は前世の厄を祓い、現世に魂を強く結びつけると言い伝えられている。
儀式を経ることで、ヴァルダラシュの子供たちは一人前の大人として認められる。

この灯籠はライナス・ハリバがヴァルダラシュより、外枠部分だけを秘密裏に持ち帰り、
内部を職人に精巧に作らせた展示用レプリカである。

サプロパ(魂結灯籠)/ Sapuropa(Soul Lantern)
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